リスクが高いのであまり多くの人にはおすすめできないのですが、中国株はそろそろ一度買いに動いても良い気がしています。
中国経済はさえない上に、不動産市場の行方によってはこれから大きな下落が待ち構えている可能性もあるので、フルパワーで中国株に投資するのは危険ですが、資産の一部を中国株に振り向ける程度なら投資を検討する余地がある価格になっていると思います。
シンプルにいうと、これからもっと下がるかも知れませんが、中国株は既に安いと思っています。
この記事のポイント
- 2021年の中国株は、既に過去に見られた下落の規模と同じくらいの規模になっている。
- チャートを見ると、底打ちの兆しが見られる企業も多い。
既に大きな下落をした中国株
私は10月末に一部の中国株に再投資をしましたが、最近は中国株は(間違っているかもしれませんが)そろそろ買い時が来ているかなと感じることが多くなりました。
私も保有している銘柄にウィズダムツリー中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)という一度にたくさんの中国株に投資できるETFがあります。
このCXSEは、他の中国株と同様に2021年に株価が大きく下落しましたが、過去の下落率やその期間と比べても、そろそろ落ち着いても良い規模になってきました。
上のグラフは2014年の以降のCXSEの株価ですが、2021年の下落率も下落期間も過去2回の大きな下落と同じくらいの規模になっています。
過去2回の大きな株価の下落と同じ規模で済むなら、今回の2021年の下落はそろそろ終わっても良いくらいまで株価は安くなっています。
いくつかの中国株では復調の兆しも見られる
短期的に見すぎているのかも知れませんが、最近は株価に底打ちしているかのように見える銘柄も増えています。
例えば、次のグラフはJDドットコム(JD)の株価ですが、下値(株が下がった時の株価)が切り上がって、上昇と下落を繰り返しながらも株価は上向きトレンドに変わりつつある気配を感じます。
またJDドットコムだけではなく、バイドゥ(BIDU)の株価を見ても8月の底値から下値が切り上がっているように見えます。
もちろん、まだまだこれから大きな下落はあるかもしれませんが、楽観的な材料も少しずつ見られています。
さいごに
この記事では株価のグラフを見ながら、既に中国株は十分安くなってきていること、さらに上昇に転じている兆候が見られる銘柄もあることを書いていきました。
ちなみに株価ではなく、中国の経済を見渡すと2021年11月現在の中国経済は決して良いとは言えません。
中国政府の規制、不動産企業の資金繰りの悪化、電力不足、パッとしない消費など悪い材料はことにかきません。
ただし、経済が良好になる時期には既に株価が十分上がっている可能性が高いことを考えると、安値を狙いたいなら景気が悪くても今くらいの時期から投資を開始したほうが良いのだろうと思います。
今の時期の中国株への投資はリスクが高く、誰にでもおすすめすることはできませんが、リスクを取れる人で一部の資金のみなら試してみても面白いと思います。