前月に続いて、今月(2021年8月)も中国株が不調です。
下落の理由は、やはり中国政府が幅広い企業に規制をかけて悪影響が出ていることで、これは前月から変わりありません。
資産額に占める割合はそれほど大きくないので、気になるほど損失を抱えていませんが、私が購入してから幅広い銘柄で10-20%以上の下落が見られているのは、心穏やかではありません。
もともと中国株がもとの最高値を更新するまでには数年かかるかもと思っていましたが、やはり胆力が求められる投資になりそうです。
この記事のポイント
- 前月7月までにかなり下落していることを理由に中国株を資産の10%ほど購入したが、その後も下落が続いている。
- 今までの購入も長期で見れば安く買えていると思っているので、現時点では売って損失が広がるのを防ぐ考えはない。
- 問題はせっかく下落している中で、どれだけ買い増しをするか。底値を狙う必要はないので、反発の兆しが見えたらもう一度は買い増しをする予定。
安くなった中国株を買ったはずのが、巻き込まれる下落
2021年2月を境に中国株が大きく下落して、投資の機会が広がっていると感じた私は5月と7月に中国株を買い増ししています。
>>JDドットコム株を購入しました【2021年5月新規購入】
>>一時期よりも安くなったFUTU株を購入してみました【2021年7月新規購入】
しかし、これらの購入後も株の下落は続き、JDは購入から10%下落、アリババは20%近くの下落が見られています。
中国株はすべて合わせても全資産の10%に押さえているので、資産全体で見れば気になるような下落ではないのですが、あまりいい気はしません。
下落でも当面は中国株を売却はせず
もともと中国株は数年で最高値更新を目指してくれれば良いと思って買っているので、買ってから数ヶ月で慌てる必要はないですが、毎日下落している株を見ているとなかなか忍耐力が試される投資になっています。
「中国株は今売る考えはありますか」
「損が出ていたとしても、今売ったほうがいいですか」
という質問を読者の方からもらうのですが、ただ私は今のところ下落して損を抱えている中国株を手放すつもりはありません。
これらの株価が浮上するのはかなり時間がかかると思いますが、それでもいくつかのデータ「株の売られすぎ」を示しはじめています。
売られすぎのシグナル
1つ目の売られすぎのシグナルは、RSIと呼ばれるものです。
下図が小さく見にくくて申し訳ないのですが、中国の民間企業に広く投資できる「ウィズダムツリー・中国ニューエコノミーファンド-CXSE」の株価(上段)とRSI(下段)を調べたものですが。
RSIは低くなりすぎると売られ過ぎを示すのですが、最近はかなり下げていてい数年に1度の売られ過ぎを示しています。
2つ目の売られすぎのシグナルは、株価の90日平均からの乖離率です。
たとえば、先ほども例にあげた「ウィズダムツリー・中国ニューエコノミーファンド(CXSE)」は最近の急な売られすぎで、過去90日の株価の平均(90日移動平均)よりも15%程度も低くなっています。
過去の動向を見てみると、90日平均よりも20%ほど下げると売られ過ぎで売りが収まることが多いのです、今の急落もしばらくすると少し落ち着くかもしれません。
また、アリババのような個別株で見ても、90日移動平均からの乖離率は-20%にまでなったので、そろそろ反発しておかしくないとことまで売られています。
最初に買った株からせっかくさらに安くなったので、どこで更に買い増しをしたら良いかを考えている段階です。
まとめ
この記事では、この1か月でさらに下げている中国株について取り上げていきました。
中国株全般で大きな下落が見られていて「これ以上損をしないために売却を検討しないのですか」と聞かれることが多いのですが、今のところ売却は考えていません。
またいくつかのデータを見てみると、既に売られ過ぎのシグナルも見られるので、次にどこで買いに行こうかと考えているところです。
問題は今はまだこれでいいのですが、「どのタイミングで、どの程度の規模で買い増しに行くか」です。
この記事では中国株が下げ止まる材料をいくつか取り上げましたが、多くの投資家が警戒しているようにこの下落が始まったばかりのものならば、これらの株が長いことボロボロにやられることも想定したほうがいいかも知れません。
こうした長い苦戦や、中国政府にピンポイントで規制をかけられて業績が急に悪化するリスクを考えると、中国株への投資は「ウィズダムツリー・中国ニューエコノミーファンド(CXSE)」や「iシェアーズMSCIコアETF」のような幅広い企業に分散したほうが良さそうです。
どの程度の規模で買いますかはまだ考え中ですが、底値を狙わなくて良いので反発の兆しが見られたタイミングでの追加投資を考えたいと思います。