この記事では2021年8月時点でどういう考えで、どんな銘柄を保有しているかを書いていきます。
この手の記事は2021年から毎月のように書いてきましたが、今回の記事でも少し変化があります。
2020年後半から2021年7月までは景気回復を見越して投資してきた銘柄をいくつか投資していたのですが、それらはすべて売りました。アメリカの景気回復がピークを超えた可能性が高いと判断したためです。
「景気のピークを超えた」と判断できる材料が増えたアメリカ【21年7月振り返り】
2021年7月が終わったので、今月も振り返りの記事を書いていきたいと思います。
株にとって逆風になるアメリカの政策金利の引き上げ(利上げ)は早くても2022年後半と言われているので、それまでは米国株に投資できるはずなのですが、今の米国株は割高に見えて投資のチャンスが限られているように見えるので、必然的に米国株以外の資産の割合が増えています。
この記事のポイント
- 米国株にはまだ強気だが、割高で投資のチャンスは大きくない。今は、超長期的に保有できる優良銘柄か、それほど割高ではない銘柄のみ投資。
- 2022年後半以降にアメリカで利上げがあれば、その後1年程度で株価の下落があるかもしれないので、警戒しながら投資をしている。
- 21年8月の時点で投資のチャンスが見られるのは、中国株と暗号資産(ビットコインとイーサリアム)。中国株は今後数年かけての上昇、暗号資産は2021年内の上昇を期待して投資している。
割高に見える米国株は控えめの投資
米国株の投資はかなり控えめになっています。2021年8月9日時点の資産構成を確認すると、米国株は全体のわずか15%、ヨーロッパ株をあわせても25%ほどしかありません。
今の米国株が悪いわけではないのですが、中期から長期投資がメインの私にとって投資しづらい事情があります。
株にとって逆風が吹くアメリカの利上げは2022年後半と言われているので、2023年頃には米国株は調整(下落)を経験すると予想しています。
2023年頃に米国株が調整されるなら、数ヶ月から1年の期間で勝負するタイプの投資家ではない私には今の米国株は向いていないなと考えて、資産に占める米国株の割合も抑えられています。
一方で、そんな状況でも保有を続けている米国株や欧米株があります。それらは、たいてい買ってから売らないと決めている銘柄です。
基本的には売らない銘柄
- コカ・コーラ(KO)
- マクドナルド(MCD)
- P&G(PG)
- ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
- ウォルト・ディズニー(DIS)
- 3M(MMM)
- ウォルマート(WMT)
- ノボ・ノルディスク(NVO)
これらは大きな株安が起こっても、売らないで長期保有しようと決めて購入しています。もしも何年も株価を見れなくなるようなバカンスに行くとしても、保有を続けるほど信頼している銘柄です。
次に米国株全体で株価が下落することがあれば、グーグル(GOOGL)、アマゾン(MAZN)、フェイスブック(FB)、マイクロソフト(MSFT)も売らないで長期保有する銘柄として購入しようと思っています。
また、「基本的には売らない銘柄」のほかにも、以下の銘柄はそれほど割高には見えず、上昇余地もあると思って保有を続けています。
割高ではないと判断して保有をしている欧米株
- アルトリア・グループ(MO)
- ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)
- フェイスブック(FB)
- ボーイング(BA)
割安に見える中国株
米国株とは反対に、2021年8月時点で割安に見えているのは中国株です。
以下の記事も書きましたが、2021年2月にピークをつけてから幅広い銘柄で20-30%も下落しています。中には、バイドゥなどのように最高値から株価が半分になっている銘柄もあります。
最近さらに下げている中国株について
最近、今チャンスが広がっているように見えるのは中国株です。先月も中国株を買い増していたのですが、7月になってさらに下落して安くなっているように見えるので、追加で買い増しをしようかとも考えています。
新型コロナウイルスが流行した2020年3月では、米国株でも幅広い銘柄で3割近い下落が見られましたが、今の中国株ではその時と同程度の下落が見られます。
これは投資のチャンスだと思い、8月時点では以下の銘柄を保有しています。
単純に割安だと思って保有してる銘柄
- ウィズダムツリー・中国ニューエコノミーファンドETF(CXSE)
- アリババ(BABA)
- JD(JD)
- FUTU(FUTU)
- バイドゥ(BIDU)
- ピンデュオデュオ(BIDU)
>>【参考記事】一時期よりも安くなったFUTU株を購入してみました。
中国株の株価回復には数年かかるかも知れませんが、こうした低迷期に利益を上げて成長する株を買っておきたいと思っています。
暗号資産は2021年内の上昇を期待
こちらの記事でビットコインの価格予想をしていますが、今のところ予想した価格よりも大きく下回っているもの、今のような下落は過去の上昇サイクルでも見られたものなので、まだ売らずに保有を続けようと持っています。
過去にビットコインが大きく上昇した「2012年からの価格上昇パターン」と「20116年からの価格上昇パターン」を見比べてみると、2020年から始まった今回の価格上昇はまだ規模も小さく、今回の価格上昇はまだ続くと思っています。
また、ビットコインの他に2021年8月からイーサリアムの購入も少額ながら始めました。
イーサリアムは時価総額はビットコインに次ぐ2位の規模を誇っていて、イーサリアムを改善するための開発が盛んに行われているので、今後に期待しています。
現時点では、暗号資産はビットコインとイーサリアムを抑えておけば、とりあえずは良いと思っています。