3月17日はアメリカの金融政策を決める会議(FOMC)が開かれました。さっと内容を確認しましたが、大きな変更点はなかったようです。
もしもこの会議で何か重要な変更があれば、今の投資も軌道修正させようかと思っていましたが、その必要はなさそうです。
引き続き、今後も景気回復による金利とインフレ率上昇を見越した投資を継続していこうと思っています。
この記事では「今取り組んでいる投資がどんなものか」に触れたあと、「もしもFOMCで金融政策に変更があったら、何をしようと思っていたか」を書いていきます。
この記事のポイント
- 3月のFOMCでは大きな金融政策の変更はなかった。今年の景気予想は引き上げられたが、それでも金融緩和が継続されるのは株にとってプラス材料。
- 金融政策に変更がないので、今後も景気回復による金利上昇とインフレ率上昇で恩恵を受ける株への投資を継続していく。
- もしも金融政策の変更が見られた場合、銀行株を売却して現金にするか、インフレに強い資源株に投資しする予定だった。
3月のFOMCは無事に通過
3月17日のFOMCはほとんど多くの人が想定していた通りのものでした。
政策金利も債権購入額(量的緩和)も変わらず、2021年は一時的に景気が良くなってインフレが高まっても金融緩和は継続するという内容になっています。
>>FOMC、ゼロ付近の金利維持を引き続き予想-物価急伸は短期間(ブルームバーグ)
2021年は景気が良くなるのに株価に優しい金融緩和がずっと継続されるのは、投資家にとっては良い知らせです。
一部の投資家が危惧する高いインフレの心配はまだない
(私も含め)一部の投資家は、ひょっとしたらアメリカのインフレ率は今後抑えるのが困難になるほど高くなるのではないかと心配してます。
しかし、FOMCの様子とパウエル議長の発言を聞いている限り、2021年のアメリカは好景気になってインフレ率が上昇するのは一時的で、しばらくすると2%前後に落ち着くはずだと考えているようです。
これは先日書いた以下の記事の「2022年以降は、コロナ前の2010年代後半のような低インフレと金融緩和が続く時代」のシナリオに相当します。
2022年以降のアメリカ経済と市場が通るかも知れない3つのパターン
株に投資する時には、1年後や2年後の未来を見越して投資する必要があります。この記事では、2022年以降でいくつか起こりそうなパターンを書いて、それぞれのパターンで有利になる投資はどのようなものかを書いておきます。
もし2%前後のインフレ率で落ち着くなら、今後も株への投資は高いリターンを生むはずです。
今後の投資について
金融政策に大きな変更がないので、今の投資のスタンスも変更しなくて良さそうです。
現時点の投資のスタンス
- 世界の景気回復すること見越して、資源株や石油株に投資する。
- アメリカの景気回復で長期金利が上昇することを見越して、金利収入が増える銀行株に投資する。
- 長期金利の上昇で割高な株が売られやすくなるので、たばこ銘柄など割安な株に投資する。
2021年2月時点の保有銘柄のねらい
現時点で保有している米国株の個別銘柄の狙いと、ゴールドやビットコインなどの米国株以外の資産を買っている狙いについて、このページでまとめて紹介します。
2021年のうちは大きな金融政策の変更はなさそうな気もしますが、もしも何か変更があるとしたら「長期金利に上限を設定する(イールドカーブ・コントロール)」か「今後の政策金利の引き上げの事前アナウンス」があると思います。
その時には以下のような対応をとろうと思っています。
今後の金融政策変更による対応
- (A)長期金利に上限が設定されたら:銀行の金利収入が減るので、銀行株を売る。一方で、インフレ率は上がりやすくなるので、資源株を買う。
- (B)政策金利の引き上げアナウンスがされたら:銀行の金利収入が減るだけでなく米国株にも下落する力が働くので、銀行株を含む一部米国株を売却して現金化。