2020年から2021年にかけてビットコインの価格は勢いよく上昇を続けています。
ただし、今までビットコインに批判的だった人が最近になって次々と肯定派に変わっている様子を見ていると、今回のビットコインのブームはそろそろ中盤から終盤に差しかかってきたのだろうと思います。
過去のビットコイン・バブルの終盤では価格の急上昇と急降下が起こっているので、追加投資や新規投資を検討している人は、これからの投資は慎重に動いたほうが良いかも知れません。
あくまでも私の考えですが、今回のブームのピークは21年5月から10月の間にも訪れる可能性もあり、そろそろブームの終わり意識しながら投資したほうが良いと思っています。
この記事のポイント
- 2020年から始まったビットコインの価格上昇は既に中盤から終盤に差し掛かっていると思われる。
- 過去のビットコインのブームの終盤には価格の急上昇と急降下が起こっているので、これから追加投資をする際には用心が必要。
- 早ければ、今回のビットコインのブームは21年5月〜10月の間のどこかでピークをつける可能性があると思っている。
今回のビットコインのブームは後半へ
わずか半年までビットコインの投資に否定的だったのに、2020年秋以降からビットコインが急上昇を始めた後に、急に考えを変えた投資家が増えています。
投資家が意見を変えること自体は悪いことではありません。
どんな投資先でも環境が変われば、価格が上昇しやすい時期と下がりやすい時期が入れ替わるので、時代や環境の変化が見えている投資家ほど意見を変えることはよくあることです。
気になるのは、ビットコインへの投資で否定派から肯定派に意見を変えた理由です。結局のところ「このブームに乗れば、短期的に儲かるはず」と考えて、価格だけ見て投資している人が多いことが気になります。
投資は誰もが価値がないと思っている時期に買い、誰もが欲しがる時期に売ることでこそ、大きなリターンを手にすることが出来るはずです。
既に多くの人が欲しがる時期に移りつつあるのを感じていて、ブームは売りどきを考えるべき後半戦に突入しているのだと思っています。
具体的な数字でブームの後半突入を確認する
今回のビットコインのブームは後半に差しかかっているかも知れないと書きましたが、もう少し具体的に数字を見ていきます。
以下のグラフで、濃い紫色の先は2020年5月からのビットコインの価格、薄い紫の先は私のモデルで予想したビットコインの価格です。
詳細記事:ビットコインの価格が2021年に1000万円を超える仕組み
ビットコインの価格は2020年5月から2021年2月現在までに、9ヶ月かけて6倍に上昇しました。
一方で、上のグラフの予想価格を見ると、今後2-3カ月で1ビットコインが1000万円を超えたあたりで、今回の価格上昇は止まる予定です。
このグラフだけ見ても、そろそろ今回のブームの終わりが近づいていることがわかります。
バブルになるなら1ビットコイン1000万円を超える展開の後に急落も
さきほどビットコインは1000万円が恐らく妥当な価格だと言いましたが、今のビットコインのブームが過熱した場合は1000万円を大きく超える可能性は十分にあります。
過去にビットコインでブームが起こった例を調べてみると、4年前と8年前に予想価格を大きく超えて価格が上昇した直後に急落し、ブームを終えています。
今回も投資家の間でビットコインのブームが熱を帯びれば、予想を大きく超える価格の上昇と価格の急落を経験するかも知れません。
ピークではどの程度までビットコインの価格が上昇するのかを推測するために、過去のビットコインのブームと今回の値動きを比較したのが以下のグラフです。
4年前のピークではビットコインの価格は周期(半減期)が始まってから30倍、8年前のピーク時には92倍にまで上がっていました。
今回のブームでは4年前と8年前の中間のような値動きをしているので、今後もそのような動きになるなら2021年5月から10月までにピークが来る可能性があります。
その時に、4年前と同じくらいまで価格が上昇するなら、あと5倍(1ビットコイン3000万円)まで上がってピークを迎え、価格が急落するのかも知れません。
(注:ここの章は過去の価格だけを元にした単なる推測なので、かなり根拠は薄いです)
まとめ
ビットコインの価格は恐らく1000万円までは行くだろうと私は思っています。
ただ過去のビットコインのブームの価格を見ていると1000万円どころか、その数倍大きな価格まで伸びてピークをつける可能性すらあります。
私が警戒しているのは、1000万円を大きく超えて価格が上昇し、いつの間には「まだ上昇する」と思い込んでいるうちに急落に飲まれる展開です。
過去に急落が起こった場合には、ピーク後に約1年かけて価格は約80%下落しているので、今後の投資もタイミングを間違えると大きな損をすることにもなりかねません。
こうなる前に、「いつになったら売るのか」「いくらになったら売るのか」「もしくは、どのような場合には保有を続けるべきなのか」を決めておかないといけません。
この記事の冒頭では、ビットコインに強気な投資家が増えているという話をしましたが、今は強気に転じる時期ではなく、ブームの終わりを見据えて出口戦略を検討したほうが良い段階に来ていると思います。
私も出口戦略はまだきちんとは決まっていません。ただ、今の時点では次のようなものを考えています。
出口戦略(仮)
- もしも1ビットコインの価格が約3000万円*に迫るほど上昇した場合には、買われすぎと判断して売却をする。(*3000万円はまだ確定ではないです)
- 上記以外なら基本的には2021年内に投資元本の分だけ売却して回収し、次のサイクルの2024年の価格上昇まで継続保有。