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ワクチン接種で世界をリードするイスラエルを見て、コロナ収束の時期を調べる。

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2020年12月から世界の国々で新型コロナワクチンの承認されて、既にワクチンの接種が始まっています。

新型コロナウイルスを抑え込むことができるかどうかで、今後の景気回復の道筋が大きく変わるので、ワクチン接種でいつ頃コロナを克服できるのかは投資家目線でも気になるところです。

アメリカの新型コロナウイルス対策チームのファウチ博士は「国民の70-90%程度でワクチンの接種が広まれば、コロナを抑え込める」と言いますが、正確なことは専門家でも分かりかねると言います。

そうした中で、世界のどこの国よりも早くワクチン接種を国民に広めて、何割ワクチン接種が進めばコロナは収束できるかを実際に示そうとしている国があります。イスラエルです。

この小さな裕福な国を観察すれば、アメリカや日本など後に続く国がいつ頃集団免疫を獲得して、景気回復軌道に乗るのかを推測することもできるようになりそうです。

この記事のポイント

  • イスラエルはファイザー社とバイオンテック社が共同作ったワクチンや、モデレナ社のワクチンを承認、2020年12月19日からワクチン接種を開始した。
  • イスラエルは裕福な富と人口の少ない点を活かして、1月10日時点で世界で最もワクチン接種率が進んだ国になっている。
  • イスラエルのワクチン接種率と新規感染者数の変化を見ることで、ワクチンを人口の何割打った段階でコロナの感染拡大を抑えることができるかを知ることができる。

世界で最も進むイスラエルのワクチン接種率

世界のワクチンの接種状況を見ているとイスラエルが頭一つ抜けてリードしています。

この記事を書いている1月10日時点で、イスラエルは人口の18%が既にワクチン接種を終えています。世界2位のUAEでもその半分の9%なので、イスラエルのワクチン接種の速さは突出しています。

イスラエルのワクチン接種率は既に20%弱に達する

イスラエルは毎日人口の約1%のペースでワクチン接種を進めていて、このままのいけば単純計算で、2月末には人口の70%のワクチン接種を済ませることが可能です。このワクチン接種率70%は、理論上は集団免疫を獲得できると言われはじめるレベルになります。

人口の何割がワクチンを接種すれば、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むことができるかは投資家の大きな関心ですが、今後1ヶ月のイスラエル動きを追えば、それを知ることができそうです。

上のグラフはこちらのブルームバーグのサイトのページの下の方から、最新情報を見ることができます。

現時点ではイスラエルはまだコロナ感染拡大中

ちなみに、1月10日時点のイスラエルのコロナの感染状況を確認してみると、まださすがにワクチンが効果を発揮するには早すぎるのか、感染はまだ拡大している状況でした。

新規感染者数の増加が続くイスラエル

イスラエルは医師や疾患のある患者など優先順位の高い順に、ワクチン接種をしているので、コロナの死亡率をみればいち早くワクチンの効果が確認できるかもと思って、調べてみたのですが、コロナの死亡者数の変化もまだ改善の兆候は見られませんでした。

イスラエルのコロナの死者数

ワクチンの十分な効果が数字になって現れるのはもうしばらく後のことになりそうです。ワクチンの接種率が何割進んだ段階で、コロナの収束が現れるのかを確認していきたいと思います。

なお、上で表示したイスラエルの新規感染者数と死亡者数のグラフはこちらのサイトで確認できるので、気になる方は確認してみてください。

最後に

この記事では、ワクチン接種が世界で最も進んでいるイスラエルのコロナ感染状況を今後1ヶ月注意してみれば、ワクチンの接種が何割進んだところで感染拡大が抑えられるかが見えてくるとはずだという考えを書いていきました。

イスラエルを例にワクチン接種が人口の何割進んだ段階で感染拡大が抑え込めるか分かり、アメリカや日本などでのワクチンの接種ペースも分ければ、いつ頃コロナが収束に向かうかのおおよその時期を見積もる事ができそうです。


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