2020年は色々と学びがありました。
この記事では、2020年に個人的に得た投資の学びをまとめておきたいと思います。
今年学んだこと
- 攻守のメリハリははっきりとつけるべきだった。
- やはりFRBには逆らってはいけない。
- 株価はかなり先の将来の業績までも織り込んでいく。
攻守のメリハリをつけるべきだった
振り返ると、2020年は守るべきだった時期と攻めるべきだった時期がありました。
具体的には、コロナが流行しはじめて株が急落した2020年3月までが守りをすべき時期、4月以降が攻めの投資をすべき時期でした。
以下の記事にも書いたように、2020年3月まで私は守りの投資を続け、4月以降から米国株の投資を再開したので、攻守の切り替えのタイミングはバッチリだったのですが、メリハリをつけて思いきった投資ができなかったことは大きな反省材料でした。
はじめて資産が4000万円を超えました。
3000万円を突破した2019年4月からの1年半間の投資は結果オーライだったものの、反省すべき点は山のようにありました。せっかくの機会なので、3000万円から4000万円に資産が増えた要因と、反省点をまとめておきたいと思います。
株が一番安くなっていた攻守の切り替えのタイミングで私が投資したアマゾン株は額はわずか40万円でした。現金は1200万円も持っていたのに、あまりにも慎重すぎる姿勢だったと反省しています。ここで思い切った投資をしていれば、もっと資産を大きくできたはずでした。
この経験をしたしばらく後に、「マネーの公理」という本を改めて読んだのですが、自分が心配になるくらいの規模の金額を賭けないと資産を大きくできないという言葉には、たしかに真実が眠っていると思います。
賭ける金額が小さくて、失ってもたいした違いがないのであれば、大きな利益がもたらされることはないだろう。(中略)傷つくことをいとわない気持ちでスタートしなければならない。少しでもいいから、心配になるような金額を賭けるのだ。
マックス・ギュンター著『マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール』
やはりFRBには逆らってはいけない
思い返すと2019年も2020年も、どちらもFRBのおかげで力強く米国株が上昇しました。
2019年はまだアメリカの景気が強かった頃からFRBが金利を引き下げて株高になりました。(※金利が下がると、株価は上がりやすくなります)。
また、2020年はコロナで約90年ぶりの大規模な景気の悪化を経験しましたが、それを乗り切るためにFRBは前代未聞の大規模な金融緩和をした結果、この年も米国株は大きく上昇しました。
投資家目線で見る、新型コロナウイルスが変えた世界。
2020年の投資家は、新型コロナウイルスに影響を受けざるを得ませんでした。このパンデミックを理由に大きな不況に陥ったことで、企業の業績も、金利も、株価もさまざまなものが変わってしまったからです。この記事では、新型コロナウイルスの影響を受けて、この1年間に何が変わってしまい、そしてどうして株高になったのかをまとめます。
昔から格言で、「FRBには逆らってはいけない」という言葉があります。FRBが市場を支えてる間は、株が上がりやすくなるので、株が下がることに賭けてはいけないという意味です。この格言は、2年連続で力を発揮することになりました。
2020年までの2年間に比べると、FRBが今後さらなる金融緩和ができる余力は確実に減ってきているのですが、まだゼロではないので、2021年もしばらく株高の流れが続くのではと思っています。
株価はかなり先の将来の業績までも織り込んでいく
今年ほど、投資家は将来の企業の利益をどんどん株価に反映させる性格があることを印象づけた年も珍しいです。
2020年4-6月のアメリカの過去最悪レベルの景気の悪化をまだ経験していましたが、株価は1年先、2年先…と将来の業績回復を見越してドンドン上昇しました。
この結果、経済と株価には大きな乖離があるように見られました。私も2020年の春〜夏にかけては「経済の低迷に引っ張られて、株はいずれ下落するかも」と思っていましたが、結局その下落は訪れませんでした。
今思うと、株は数年先の企業の利益回復まで見越して、株価が上昇していたように思います。
2020年11月にはファイザーが作ったワクチンが新型コロナウイルスに有効だというデータが公開された時、まだワクチンが承認されるかもわからない状況で、なおかつワクチンが一般の人に広まったとしても、旅行客がもとに戻るまでには1年以上かかると言われている中でも、ホテル株や航空株は力強く上昇したことからも、株が将来を先取りしていく様子がわかります。
今の経済や景気も重要ですが、株価が将来の業績を織り込んでいくことを強く意識しないと、株価の動きを読み間違えてしまうなと感じた1年になりました。