週明けの市場で、今年最後の追加投資をしようかと思っています。
銘柄はアリババです、先日、中国政府がアリババの独占禁止法違反の疑いで調査をしているとの報道が流れてから、株価は大きく下落しています。
>>中国がアリババを調査、独占的慣行の疑いで-アントも呼び出し(ブルームバーグ)
私にとってアリババは今年から投資を始めた銘柄なので、実はそこまで詳しくありません。単純に、数字を見る限り良い企業に見えるのに、だいぶ安くなったなと思っているので、買い増ししようと思っています。
この記事のポイント
- 2020年後半から、中国政府に目をつけられているアリババの株価が大きく下げている。価格は十分安くなってきたので、追加投資を検討している。
- 「中国で起業が成功しても、大きくなったらアリババのように目をつけられてしまう」と起業家に思われるのは、中国政府も本意ではないはず。今後、中国政府がアリババに規制をかけるにしても大規模なダメージが出るようなものではないと考えている。
2020年後半大きく株価を下げたアリババ
アリババは中国政府から独占禁止法などで圧力をかけられているため、大きく下落していますが、さすがに売られすぎて安くなってきた感じがします。
まず、株価を見てみるとこの記事を書いている時点で最高値から30%も下落しています。
2020年で投資家が青ざめたコロナショックでは、S&P500は30%ほど下げましたが、それと同程度の下落が最近のアリババ株単体で起こっています。
この大きな株の下落のおかげで、アリババの株は近年にないレベルまで割安になっています。以下のグラフでは過去5年のアリババの予想PER(割高度)と2020年12月現在のものを比べてみましたが、過去5年の平均27.2を大きく下回っています。
また、アナリストの予想では今後もアリババの利益は順調に伸びるようです。今後の一株予想利益も10.36ドル(21年3月)、12.57ドル(22年3月)、15.82ドル(23年3月)と年率20%以上で伸びる見込みです。
もちろん、これから政府がアリババに何かしらの規制をかけるなら、これらの一株利益予想が大きく下方修正される可能性が高いですが、もしも、この予想通りにアリババが利益が増加するなら、今後数年は株価の上昇が見込めます。
大きく売られた今のアリババ株には一株利益の16.7倍(予想PER:16.7)の株価がついていますが、過去5年間では同27.2倍の株価がついてきました。今後も、予想利益の16倍〜27倍の株価がつくと仮定すると、アリババ株は一株利益が年々増える結果、2022年3月頃には260ドルから430ドルまで上昇すると思われます。
(※注意:一株利益予想が下方修正されれば、予想株価も大きく下がります)
リスクについて
正直言うとアリババがどこまで下落するのか、将来の利益の成長率がどこまで下がってしまうかは、私にはわかりません。
ただ、アリババの成長が大幅に減速するような強い規制は、中国政府もかけないだろうと思っています。
中国の政府も賢い人が多いはずなので、「起業して成功しても、影響力が大きくなると政府に潰されてしまう」という警戒感を起業家に持たれてしまっては、将来の技術や産業が育たないと考えるはずだからです。